秋を感じて [私のおしゃべり]


ただ落ち葉を踏みしめることでも秋を感じます


あちこちに美術館がある場所  上野!
所用を済ませた日曜日の午後4時過ぎ 時間があるので
ちょっと行ってみました   少し前の日曜日の事ですが


パンダのシャンシャンを見た人や
美術館から帰る人 その他 福島県のイベントが有り
あちこち人だらけ スタバは長蛇の列でした


ちょっと奥に行くと 森があって 落ち葉がいっぱいです
奥に行くと急に人が少なくなり   ガシャ ガシャと
踏みしめる枯葉の音が聞こえます


この辺りは 美術館に絵を見るに来る人達は来ないので
のんびりと歩くことが出来ます




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空に広がる紅葉はちょっと悲しくなりますが・・・
踏みしめた落ち葉はいつもと同じ音


どんなに暑い日が続き 台風で塩害があっても
秋はちゃんとやってくるのですね


そして 国際こども図書館のあたりまで来るとその先は
ほとんど人が居ません


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この図書館で 「赤い鳥」創刊100年祭をしていましたので
覗いてみました


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「赤い鳥」の創刊者は鈴木三重吉です


ここは静かで童話や絵本があってちょっと楽しい所です
たまに通りがかりで 見るときがあります


ここは林のようになっていて 上野の森って感じです
昔 駅があった場所があったりのんびりした雰囲気が好きです
駅に近ければ近いほど 人が多くて・・・・・


閉館の1時間位前だったのですが 1時間近くもあれば
空いているので ゆっくり見る事が出来ます


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「赤い鳥」は鈴木三重吉が創刊した本で有名ですが
あの頃の小説家がかなり協力をして掲載をしています


それまでのような教訓的なおとぎ話や 大衆的な子どもの読み物ではなく
芸術性の高い作品を目指す文学運動から始めました

「赤い鳥」は子供の純粋無垢な心を描こうとした読み物です


北原白秋 西条八十 三木露風は童謡で有名ですし
小川未明は童話で有名ですが


実は私 芥川龍之介 坪田譲二 有島武郎
いわゆる小説家だとばかり思っていました

中でも芥川龍之介の「蜘蛛の糸」が創刊号に掲載されたことは

全く知りませんでした 「杜子春」なら理解できるけど・・・

「蜘蛛の糸」私も読んだのですが 高校生くらいの時だった!!


あの 糸を伝わって地獄から這い上がる光景は
どう見ても大人の感覚にしか思えませんが・・・・・・


童話と絵本の違いって何だろうって素朴な疑問が沸き上がりました


童話=子供の為に作られた話 
昔から語り伝えられてきおとぎ話や伝説 寓話など


絵本=「昔の話」の事でアニメでも絵本でも小説でも可
絵本は「今も昔も関係なく 絵を使った本」
の事のようです      


今だんだん童謡が小学校から消えて行くような事を聞いた事があります
時代と共にニーズにそぐわないものが消えて行く

当然の事かもしれないのですが・・・・


時代のニーズにそぐわないからと言って
失われて行く童謡があるのは残念です


会場に入ると「赤い鳥」の童謡が流れました 
幼いころにいつも聞いてた童謡が次々と流れました


私はタイムスリップして昔に帰りました
幼い時 両親がよく童謡を歌ってくれたことです


特に母は童謡が大好きで 私が幼い時いっぱい歌ってくれました
家の中でいつも 口ずさんでいたのは童謡でした


父は「カラタチの花」がお気に入りでした 

お酒を飲むと「カラタチの花」や 「ペチカ」「この道」
そして「荒城の月」をみんなの前で歌ってました


当時はカラオケなんかないから(笑)


父は声楽が大好きでテノール歌手になりたかった人なので
お酒が入ると 家中に響き渡るような声で 聞かせる人でした
その時の途中で 必ず 歌うのが「カラタチの花」でした


 日曜日はレコードでクラッシックを聞いていました
子供の私が聞いても楽しくない音楽ばかり・・・


私は音楽が全く苦手なのですが 音楽大好きな両親だったのです(笑)


秋を感じながら 遠い昔の一コマを思い出した一日でした


本当はここの隣にある上島珈琲で コーヒーを飲むつもりだったのですが
日曜日はとにかく混んでる(笑) 
長蛇の列で待ってまで飲む気は全くありません


仕方がないので アメ横の方に行ってみましたがもっと混んでました
雑踏は苦手 そのあたりの 適当な空いてるカフェでお茶しました(笑)
空いてると言ってもやはり満席です


紅葉が無くても とても有意義な1日
思いもしない昔の思い出が走馬灯のように蘇えった1日

枯葉を踏みながら日一日 秋が深まって来たのを感じて来ました

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